数年の記憶であろう日記帳を開くことなく捨ててしまえり

嘘つきと思われる日もあるだろう喪うことを恐いといえば

鉄塔のゆく先を知る方法を知ってしまってただ座りこむ

自転車には乗らないけれどもう少し子どもに近づく練習をする

馴染まない響きの題をつけられた本は我が家でしばらく眠る

日本語をゆっくりゆっくり読み進む私の好きな言葉の列を

夏が始まってから買った風鈴は遠慮がちに鳴る午後の窓辺で
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